宿根草の憂鬱
2004年 05月 25日
風もサラサラと気持ちよぉて、なんや、生き返るような心持ちやわ。
うちとこのご主人様、昨日はしんどいゆわはって、お休みしはったんですわ。おかげでうちら、お水も貰えんとカラカラ。
せやけど、今日はたっぷり水をかけてもろうて、まぁ、ほんまに生き返ったわけなんどすけどな。
ところで、この写真のいちごはん。可愛おすやろ?
お店の裏手でこんなに可愛い実をたんとつけてはりますんや。
写真ではようわからんと思いますけど、お仲間にミントはんとユキノシタはんがおいやす。
この春までご主人様と一緒に働いてはった人が育ててはったんやけど、職場をお変わりになって、置いていかはったんどすなぁ。
その後はそら、可哀想なもんや。手入もされんまま、ほったらかしですわ。
でもなぁ、時期が来ると花が咲き、実を結びます。それが自然の理や。
おまけに、いちごはんもミントはんもユキノシタはんも、宿根草どす。
一旦生を受けたら、枯れん限りはどんどんどんどん増えてゆきます。どれも、ほんまに、生命力の塊のようなお方たちやしね。
それがなぁ、プランターのような小さな世界に閉じ込められて、窮屈そうにしたはる・・・。
なんや、見てる方が切ないわ・・・。
うちら唐辛子はこの方たちと違おて一年草ですやろ?
実が実り種が熟し、次の世代への橋渡しが出来たら、それで役目を終えます。
そこが宿根草と違うところや。
それにしても・・・長ぉ長ぉ生きて子孫を増やしていかなあかん宿根草達も、しんどいもんどっしゃろなぁ。